春の訪れが嬉しい反面、
「朝からなんとなくスッキリしない。」ということはないですか?
自然界の一部である私たちの身体の自然なサインかもしれないです。
自分を責めず、ヨガと東洋医学の智慧をかりてみませんか?
きっと、自分にも周囲にも優しさが生まれます。
記事を書いた人 星美和子 (鍼灸師 クリパルヨガ講師)
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こんな症状ないですか?

- 春先が苦手。
- イライラすることが多い、怒りっぽい。
- 目眩がすることがある。
- 目の疲れ、重さ、乾きを感じる。
- 肩こりを感じやすい。
- 筋肉がひきつりやすい。
- 胸脇(お腹の両脇)が硬い。
- 酸っぱいものを好む。
これは、東洋医学のメガネで見た、春に起こりやすい不調です。
当てはまるものありましたか?
「肩こりや、目の疲れは年中当てはまるよ〜↓」
という方もいらっしゃったかもしれませんね。
でも春と特に関係する理由があるのです。
冬=陰から春=陽へ。身体の上部に不調を感じやすい

右下の図は、東洋思想のひとつ、陰陽論。
黒が陰で、白が陽。
『この世の中のものは、陰と陽の二つの要素に分けられる。』という考え方です。
その考え方で季節を見たのが、上の図。
春は、冬の陰から陽へとエネルギーが大きく変化する時期なのです。
春の身体=肝(臓)と胆(嚢)に不調を起こしやすい

もうひとつの東洋思想に、五行論があります。
これは、『自然界や私たちの身体は、5つの要素から成り立ってる』という考え方です。
春は、臓腑の肝臓と胆嚢が当てはまる時期で、不調を起こしやすいと考えます。
冒頭の『こんな症状ないですか?』は、肝臓に変調を起こした時に現れる症状を列記しました。
「年中当てはまるよ〜↓」
と感じていらした方は、もしかすると肝が疲れやすい体質や体調かもしれない。
とも考えます。
春のヨガのキーワード:下半身はどっしり、上半身は脇を開く

上記は、肝と関わりがあるツボを結んだ、線=経絡図です。
春にケアしたい肝のツボは、私たちの身体のこんな部分にあります。
この図のように、胸を開く動きが肝の経絡をよく伸ばし、不調改善&予防につながると考えます。
ひとつ目は、両手を脇に添えての完全呼吸。
春の時期は、特に脇に呼吸が入っていることに注意を向けることで、両脇が広がる助けになります。
肩の力を抜いて両脇にスペースを感じましょう。
2つ目のポーズは、体側伸ばしです。
ポイントは、足裏をしっかり根付かせること。
体側伸ばしのポーズでは、上半身を大きく動かすことに頑張ってしまい、噛み締めたりしまうこと、ありませんか?
あえて、足裏と床の触れている部分に注意を向けて、どっしりと根付いた足から体側を伸びやかに広げることをオススメします。
上記以外の体側を伸ばすポーズでも体験してみて下さいね。
どちらも特別なポーズではありませんが、ちょっと意識を変えるだけで、季節のセルフケアに応用できます。
春は、心にスペースを持って、どっしりと根付く木のように

春を心地よく過ごすには、いつもよりゆっくり動いたり、心にスペースを心がけたいもの。
とはいえ、年度末、新年度と新しいことがスタートする時期でもあり、「なかなか難しい!」というのが、正直なところかもしれません。
今回お伝えしたポーズは、特別なものはありません。
呼吸法は、どこでもいつでもできます。
トレイに立ったとき、信号待ちの時、お湯を沸かしている1分間、2〜3呼吸でも良いので、経絡の流れをイメージしながら、
ふか〜い呼吸で両脇にスペースを作ってあげて下さい。
小さい子供を優しい眼差しで見守るように、自分の身体に心を向けてあげるひと時で、きっと身体は悦びます。
私も皆さんと一緒に自分を愛でてて春を満喫します!
皆さんのセルフケアのヒントになりますように。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ご参考に…:ブログ 『春のイライラ・頭痛・不眠は足のツボにお灸〜春のセルフケア〜 』
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