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無月経からの不妊治療⑦〜何が自然に近い体外受精?〜

私の不妊治療の記録を当時の日記から振り返り、今思うことを書いています。
治療内容、経過、そして思いなどなど、よかったら参考にしてくださいね。

通院6回目 ホルモン剤(フェマーラ)が効いていない。

この周期では、フェマーラというホルモン剤を服用して排卵ができ、自然周期で人工授精や体外受精が可能か、願わくば自然妊娠の可能性はあるかを見る周期でした。
 しかし月経9日目まで出血が続いていたので、卵胞は大きくなっているのかを心配しながら通院6日目を迎えていました。

通院 6回目 2010/9/30
月経12日目

内容:採血、内診、診察

採血 
・E2:20

内診
・右卵巣:10.9㍉:1ケ
・左卵巣:10㍉ :1ケ
・子宮内膜:計測できないくらい薄い。

●診察
医師より
「E2が5日目から全くあがって来ないから、フェマーラは効いていないかもしれないので、排卵するか怪しい。」
「とりあえず、次回診察まで経過観察します。」

フェマーラは、低刺激で身体に優しい

なるべく自然な形での妊娠を望んでいたの私は、ホルモン剤も自然に近い低刺激のものを使いたいと先生にお願いしていました。
そこで、この周期に試したのがフェマーラです。
特徴
・FSHが低い人でも卵胞が育ち、排卵する可能性がある。
・卵巣刺激作用がないので、発育する卵胞数がクロミッドやhmgなどのように増えないのでより自然の排卵に近い。
・卵胞が育ちにくい人も、成熟した卵子が採れやすくなる。
・クロミッドのように内膜が薄くなるという副作用も少ない。
・乳がんの治療薬として使われているので、赤ちゃんへの影響を考えて、体外受精の場合はフェマーラを使った周期には、胚移植を行わない病院もある。

私が通っていた病院の担当医と不妊治療中の患者さんからの情報を元にわかる範囲で書きました。

今だから思うこと〜こだわりが不自然さを生む〜

当時の日記には、『医師に聞くこと:「フェマーラはどのくらいで排卵するのか?」』しか書いていなかった。
この頃から、自分の身体が思うようにいかないことで、鍼灸師としての自分の立場への不安を感じていました。

私は10代の頃からの無月経で排卵を伴う月経が一度もない(と医師より言われていた)ので、自然妊娠はかなり難しいとの初診で言われていました。
しかし鍼灸師として、なるべく自然に近い体外受精で妊娠したらかっこいい、自分にはできるんのじゃない?と、根拠のない思いがありありました。

ところが通院6日目にして、一転、フェマーラで卵胞が育たず、排卵が難しいことがわかり、妊娠は無理じゃないか?と思うようになり、
「このまま妊娠できなかったら、私はどうなるのだろう。鍼灸師としてやっていけるのだろうか。」
との思いに潰されそうでした。
そう、妊娠できない不安より、鍼灸師としての立場の危うさを危惧していたのです。
そしてさらにその事実を受け止めたくないし、悩んでいるような自分を見せたくな買った当時の私は、誰にも心のうちを話さず、私自身も自分の不安に向き合わずにいました。
だから、イライラして夫にも突っかかっていたと、反省しています、今は(笑)。

今思えば、自然ってなんだろうか?と思います。
「今ある、医療で専門家の力を借りることは、自然ではないの?」
と当時の自分に聞いてみたい。

「そもそも不妊治療専門のクリニックに通っているし。」とツッコミたい。

確かに生物としての自然な妊娠とは違いますよね、
でも『自分が決めて医療の力を借りる選択ができるのならば、それはそれで妊娠の形』だと今は思います。

年齢もありますが、自分のタイミングも大切にしたい

私が鍼灸治療をさせていただく妊活中の患者さんの多くは、お仕事を持っている方が多く、一般的に言われている生殖年齢を過ぎていらっしゃる40代前後の方々です。
確かに安全な妊娠出産には、少しでも若い方が良いとは思いますが、その人ぞれぞれの人生におけるタイミングもあると思っています。

仕事にやりがいや生きがいを感じて自分らしく過ごしていられるのならば、それは一つのあり方で尊重するべき姿だと思います。

私が出産を経験してみたいと思ったのは、33歳の時でした。
自分の無月経から婦人科疾患に関心を持ち、婦人科クリニックの東洋医学室で鍼灸治療に携わり、多くの不妊治療中の患者さんを診させていただきました。
年単位で自分と向き合い体質改善や心のあり方を省みる患者さんの姿を東洋医学でサポートさせていただきながら、患者さんがとても頼もしくお母さんになっていかれる変化を目の当たりにして、私もこのプロセスを体験してみたい!と率直に思ったのがきっかけです。
結婚したのは、29歳ですし、無月経という既往歴からしたら決して早い決断ではなかったです。
でも鍼灸師として患者さんからの施術を通して心に響くものがあった時が、たまたまこの年齢でしたので、私にとっては自分に無理のないベストなタイミングだったのだと思っています。

社会の中で暮らしていると、自分が本当はどう思っているのか、どうしたいのかが、クリアにわかりにくくなると思います。
どんな選択も自分の奥に聞いてその声にしたがって進めると良いですよね。
しかし心に従って押し進められる環境ばかりでないのが現実です(と思います)。

でも、妊娠出産は、ダイレクトに自分の身体に関わること。
ここだけは、自分と繋がって心の流れを大切にしてもらいと思います。

自分が今、どんなところにいるか、時々定点チェックをしてみてください。
進むだけでなく、立ち止まる選択があることも忘れずに・・・。
自然体で流れに乗って・・・。


最後までお読みいただきありがとうございました。

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