不妊治療をしていた当時の日記を元に、
数値や病院での診察、治療の内容や薬や注射のことと心境、そして今だから思うことを書いています。
治療内容は、今とは違うところもありますし、数値の読み方も人それぞれです。
大切なのは自分と寄り添うこと。
「こんな風にやっていた人もいるんだな〜。」
と、生の声を参考にしてくださいね。
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通院4回目〜精子の検査を体験〜
2010/9/23
月経5日目
●内容:採血、内診、診察
*この日は、夫も来院。精子を採精し、検査。
●採血
・E2:20
・FSH:2,7
●内診&診察
・卵胞は、計測する大きさに至らず。E2もあがらないが、明日から、5日間フェマーラを服用することになった。
●精液検査
正常値の基準 | 夫 | |
精液量 | 2~6㎖ | 4,1㎖ |
精子数 | 4000万/㎖ | 9000万/㎖ |
精子運動率 | 50%以上 | 78% |
正常形態率 | 15%以上 | 18% |
・夫の結果(先生より)
・かなり優等生。問題ない。
〜当時の日記〜聞きたいことが聞けないのは、待合室の空気感

聞くこと:1、卵管チェックの日時。
2、数回タイミングで妊娠するか様子みたい。
・ホルモン剤(マーベロン)服用中
症状:下腹が重い
便秘
胃がすっきりしないのに、食べたがる
・月経1〜3日目:血の塊(+++)
経血量(+++)
体調:下腹の張りがなくなり、便がスッキリ出て、胃が動いてきた感じとともうに、
気持ちがホッとする。
日記を読み返して、一番に思ったことは、
『聞くこと』
欄が加わったこと。
キリッとした待合室にいて、
やっっと呼ばれて診察室に入ると、
聞けないんです。
先生に、訊こうと思っていたことが。
別に先生が高圧的なわけでもなかったのに、(むしろ私より小柄で可愛らし方でした。)
あちらのペースに流されてしまうんです。
空気に巻き込まれないように、聞きたいことは、メモしていく。
だから私は、
「これだけは、言いたい、聞きたい。」
をメモに記して、ノートを手に、診察室に入るようになりました。
「どうして聞けないのかな?」
と自分の奥を探ってみました。
で、出てきた思いは・・・。
1、私がここで余計な質問をすると、
きっと仕事前に滑り込んできたであろう、あの人(待合室の女性)に迷惑がかかりそう。
とか、
2、こんな素人な質問したら、先生に嫌がられるだろうな。
(いや素人なんですけどね・・・。)
とか、
3、先生の隣で、看護婦さんが次の人のカルテ持ってきてるし・・・
とか。
自分が誰かに迷惑をかける事に抵抗があったんだ。
って長い待合室で腑に落ちてたのを思い出します。
で、改めました。
**『お互い様』**
って。
そう思ったら、待ち時間が苦痛ではなくなりました。
ここにいる大勢の女性が、おんなじ方向に向かっていると思うと、聞くことも待つ事にも穏やかになれました。むしろちょっと愛おしい感じ。
とはいえ、キリッとした待合室の雰囲気が変わることはなかった(とおもう)し、治療段階によっては、診察室に一歩入ると、グッと胸が張り詰める感覚もゼロではなかったです。
(こうして書いている今もその感覚は思い出しますから・・・。)
ただ、こちらの意識が少し変わったからか、
見え方や感じ方がまろやかになったのも確かです。
人間って、不思議ですね。
生活の中でいろんな自分を体験して、尊重する
今、不妊治療の末に授かった男児が、私の横で学校の宿題をしています。
仕事しているときにワーワー話しかけられると、その空気にのまれて、
・「うるさい!!!」と言いそうになりますが、
ちょっと離れて、
今の自分はどんな感じ?
と眺めてみます。
すると、
・息子の衝動に巻き込まれそうになっている私。
・その感情の爆発を抑えようとする私。
が今生まれているのに気づきます。
そして、今少し気持ちが落ち着いてきました。
いつも安定していることが良いというわけでなく、認めたくないような感情を持った自分もいることに気づくことが、大切だと思います。
ちなみに、今日はこれで怒鳴らずにすみそうです。
今、あなたはどんなところに居ますか?
時々、自分をぐるっと眺めてみてくださいね。
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