朝から雨だと、「体も心もどんより」しませんか?
梅雨時期は、「足が浮腫んで冷える」、「胃が重くて…」とのお悩みもよく伺います。
私たちも自然界の一部として、変化する季節のエネルギーの流れを知って、潤う草花を楽しめる梅雨を過ごしたいですね。
書いた人:星美和子 鍼灸師・クリパルヨガ講師・せんねんきゅうセルフケアサポーター
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梅雨の特徴:『脾・胃』と五気『湿』

上記は、東洋医学的にみた、梅雨と私たちの関わりです。
梅雨は、脾と胃に負担がかかりやすい時期で、胃腸症状や心身の重だるさを感じやすく、悪化してしまうと、血の巡りに影響を及ぼし、貧血や月経過多なども伴います。

また東洋医学では、季節毎に主要なエネルギーが存在すると考え、「風・寒・暑・湿・燥・火(熱)」の6つの気(エネルギー)にわけています。
6つの気自体は悪くないのですが、体内に入り悪さをすることで、病気の原因となる、『邪』になると考えます。
たとえば、疲れ切っていて寒さに対応しきれず風邪をひく、『梅雨寒』、『猛暑』など激しい気象現象によって体調を崩た経験は、誰しもあると思います。
梅雨のエネルギー湿は、『重い・下降・冷やす・停滞』という特徴があります。
体内に入り『湿邪』となると、心身の重だるさ、下半身のむくみや冷えの原因となるのです。
では、ヨガではどんな部分を意識すると、湿邪ケアになるかを次でお伝えします。
脾胃の経絡の流れを調えて湿邪ケア


上記のイラストは、梅雨の時期と関わりの深い、脾と胃の経絡図です。
(写真が鮮明でなくごめんなさい!!)
経絡とは、気や血、水分(津液)の通り道で、栄養を送り届けたり、老廃物を受け取ったりしています。
湿邪により脾胃の経絡が滞ると、脾胃が栄養されず食欲不振や、下半身の老廃物が溜まり脚のむくみや冷え、腰の重だるさの原因となります。
では、どうしたら経絡がスムーズに流れるようになるでしょうか??
経絡の流れを意識したポーズをご紹介します。
スクエアのポーズ:ももが伸び、お腹、胸が広がります
●やり方
1、割座の姿勢から、ゆっくり仰向けになります。
2、ももの前、お腹から胸の広がりを感じながら、深く呼吸。
●ポイント
吸いながら体全面の伸びを感じて、吐く息で、リラックス。
●心地よく行うために
Q1,腰が反りすぎていませんか?
A,1背中にクッションを入れてサポートしましょう。 A2、片足ずつ曲げて行おう
Q2,膝に痛みはないですか?
A1,上半身は起こしたままでももの伸びを味わいましょう。
A2,曲げると痛い時は避けましょう。
下記の捻りのポーズが向いています。
このポーズは、運動後のストレッチでもよく見かけますね。
ももの前は、自転車、階段など日常生活でよく使いますが、伸ばすことは少ないように思います。
簡単そうに見えますが、結構効きます。
またやり方によっては膝や腰を痛めることもありますから、注意が必要です。
注意点は、腰が反って、腰椎に負担をかけてしまうこと。
初めて行うときは、片足ずつゆっくり行い、腰が浮きすぎていないか?、ポーズ後に腰が痛くないか?を確認してくださいね。
大切なのは、心地よくももの前からお腹や胸が広がる感覚です。無理をすると呼吸が浅くなりかえって経絡の伸びを阻害しますから、呼吸の様子もよく観察してくださいね。
行うタイミングはいつでもOKです。私は布団の上で寝る前に、やっています。
数呼吸じっくりももの前を伸ばすと、足がスッキリして眠りも深くなるので、オススメです。
また膝を曲げると痛い方は、下記の捻る動きで脾胃の経絡を、刺激します。胃腸のマッサージになりますので、食欲不振や胃もたれ解消にも繋がります。ゆっくり吐きながらじわじわ捻ってくださいね。
椅子に座ってできるので、デスクワークの合間などにも向いています。

季節のエネルギーを味方にすると、次の季節の健康にもつながります。

梅雨のセルフケアいかがでしたでしょうか?
セルフケアというと、時間を作って、ちゃんと取り組まないといけないイメージを持った方もいらっしゃったかもしれません。
セルフケアに大切なのは、自分をたっぷり癒す気持ちだと思います。今回お伝えした、2つの動きは、寝る前、デスクワークの合間などいつでもできますので、構えずにちょっとずつ生活に取り入れながら、馴染ませて下さいね。
上記のイラストのように季節毎のケアは、その時期を健やかに過ごせるだけでなく、次の季節に向けた身体づくりとも言えます。
汗で水分が奪われる夏も快適に過ごせるよう、梅雨時期は湿のエネルギーを有り難く享受していきたいですね!
最後までお読みいただきありがとうございました。
下記では、梅雨のセルフお灸のツボをご紹介しています。↓
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