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自分の舌見ていますか? 〜舌の形からわかる体調〜

最近の治療時の患者さんへの第一声は、
「一瞬だけマスクをずらして、ベーっと舌を出してもらえますか?」
東洋医学では、舌診(ぜつしん)といい、舌は体調や体質を知る大切な情報源の一つ。

毎朝の歯磨き時に、舌のお掃除をされれている方はその前に、一瞬「ベーッ」と自分の舌を鏡に写して眺めて見てください。

前日の飲みすぎや食べ過ぎ、寝不足、身体の冷え、運動不足、胃腸の調子、心の様子、毎日観察していると、身体や心、暮らし方も見て取れる身近な部分です。
ではどんな風に見ていけば良いのかというと・・・。

デコボコした舌の形からのメッセージ

この写真は、私の舌。
右:2020年12月20日(日)午後
左:翌日の舌 12月21日(月)朝

違いがわかりますか?
(写真の光加減が違うのは許してください。)

1日目の舌は、舌の縁がでこぼこ、ヨレヨレで、シワも目立ちます。
一方2日目は、前日より舌の縁がすっきりしていて、シワが目立ちません。

写真の明るさに差異があるので、色や苔の様子ははっきりお伝えできないですが、
1日目は苔が白く、舌全体も白っぽい。一方2日目は、舌の苔、色共に白っぽさが弱まっています。

舌のチェックポイントは、色・形・苔、舌の裏側の大きく分けて4つあります。
今回は、写真でわかりやすい、舌の形が伝えてくれた身体の様子をお伝えします。

舌の形には、疲れ、食事、胃腸の状態が現れます

実は1枚目の写真の日は、朝7時半から河川敷で親子野球に参加した日の午後に撮影しました。
前日まで忙しくて寝不足な上、朝早かったこと、寒かったこと、思いっきり走って楽しんだ(笑)ので午後はクタクタ、体には冷えも感じていました。
夜は、あったかいものを食べて、お灸をして、ゆっくりお風呂につかり、20時には就寝。
翌朝は、前日とは違い身体に心地よさを感じていました。

舌の形状がデコボコ(歯形がついている、ヨレヨレしている)=歯痕(「しこん」と言います)は主に、
①体のエネルギー源『気』が足りない状態(気虚)、
②エネルギーは足りているけれど、飲み過ぎや食べ過ぎで、体に不必要な水分が停滞している状態=胃腸が疲れている状態が現れます。

舌の様子からセルフケア〜足三里にお灸〜

私の舌の様子と食事の様子から、選んだツボは、
足三里(あしさんり)
中かん(ちゅうかん)
どちらも胃腸と関わりのあるツボで、胃腸の調子を整えて、気を補うツボです。

足三里(あしさんり)
免疫力アップにもつながる、毎日据えたい養生のツボ。膝の痛みや腰の疲れにもオススメです。
中脘(ちゅうかん)
おへそから指4〜5本分上。ちょうど胃のあるところで胃腸の疲れにも。貼るお灸でじんわり温めると芯から温まります。

写真『せんねんきゅうHP』より引用

そんな時は、症状からはちょっと離れて、舌の様子から体全体を見て、お灸のツボを選択することもオススメしています。
痛む部位があると、そのことばかりに気が向いてしまいがちですが、例えば肩こりも眠りの質や気の巡りを調えることで改善することもあるのです。

鏡の前で、「ベー」を歯磨き時の習慣に

舌には、その時の体調や自分の持って生まれた体質も反映されるので、継続して見ていると徐々に自分の身体の様子がわかってきます。

「なんとなく身体の調子が悪い。」
「気持ちが落ち着かない。」
は、舌を見ると身体で何が起きているのか知る助けになるかもしれません。
こちらのサイトからチェックできます。よかったらお試しください。

日々のセルフケアに「ベー」っと舌の様子をチェックして見てくださいね。

最後までお読みいただきありがとうございました!

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